一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

米海洋大気局（NOAA）は、10月の世界の平均気温が、20世紀の平均気温より1℃近く(0.98℃)高く、過去最高気温だったと発表した。1~10月の平均気温も過去最高で、今年2015年は人類史上「最も暑い年」になる公算が高まった。

　NOAAによると、10月の世界の平均気温は14.98℃で過去最高気温だった。このうち人が居住している陸上部分の気温は、さらに上昇が高く、20世紀の平均より1.33℃上回った。これまでの陸上部分での最高気温は2011年だったが、それを0.17℃上回った。特にオーストラリアの南半分、アジア南部と東南部、アフリカの中央部と南部、北米の西部などでの気温上昇が顕著で、これらの地域では厳しい干ばつが継続した。

　一方、日本の中央部やロシアの西部と中央部、アルゼンチン、カナダの北東部などは、平均よりは涼しい気温が続いた。

 今年になって5月以降の平均気温は、6ヶ月連続で過去最高値を記録し続けており、年間気温が歴史上最高気温になるのはほぼ確実とみられている。

　海洋の気温上昇は、活発なエルニーニョ現象の影響もあって、10月は20世紀平均よりも0.85℃上回り、陸上と同様に過去最高気温となった。過去最高値は前年2014年だったが、その気温を0.15 ℃上回った。海も年々、温かくなっていることを示した。

http://www.ncdc.noaa.gov/sotc/global/201510