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グレタさん、国連気候行動サミットで「世界のリーダーたち」の気候対策の不十分さを指摘。若者世代への裏切り、として「よくもそんなことを!(How Dare you!)」と強く批判(RIEF)

2019-09-24 13:55:32

 

 スウェーデンの16歳の環境活動家、グレタ・ツゥーンベリさんは23日、国連気候行動サミットで演説した。グレタさんは、サミットに参加した世界の政治リーダーたちに向けて、温室効果ガス排出問題に取り組まず、自分たちの世代を裏切っていると非難、「よくもそんなことを(How dare you!)」と強い調子で怒りをぶつけた。

 

 トゥンベリさんは「私は本来は、ここにいるべきではない。大西洋の向こう側(スウェーデン)で学校に通っているべきなのだ」と説明。「私たちは大絶滅の始まりにいる。それなのに、あなた方(世界のリーダーたち)が話すことは、お金や永続的な経済成長というおとぎ話ばかりだ。よくもそんなことを言えるものだ」と厳しく指摘した。

 

 国連によると、パリ協定に応じ、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラル」を達成すると約束した国は、66か国に達した。また当初、気候行動サミットには、欠席する予定だったトランプ大統領も急遽、短時間だけ出席した。

 

 トランプ氏は、サミットの会場で、インドのナレンドラ・モディ首相の演説を聞き、拍手をした後に退場した。そのモディ氏は、「話すだけの時はもう終わった」と述べ、インドが再生可能エネルギーを推進する方針を語った。しかし、グテレス国連事務総長が各国に要請した石炭火力の廃止期限については言及しなかった。

 

 モディ氏の言動は、グレタさんが非難した「おとぎ話」のレベルを脱していない典型的な姿といえる。グテレス氏はサミットの開催に際して、「気候の緊急事態は、われわれが現在、負けている競争だが、勝つことのできる競争だ」と述べている。

 

 グレタさんは、自らの演説前に、サミットで温暖化ガスの排出を一気に抑えるような新しい計画や約束が語られることはないだろうと語っていたという。そうした理解のうえに、しかし、大人たちの未来を見据えない姿に、怒りがほとばしる演説だった。

 

 「あなた方は、金儲け主義の世界に浸り、私の将来の夢や子ども時代を盗んできた。すべての将来世代の期待はあなた方に託されている。それでもあなた方が私たちを裏切るとしたら、私は決してあなた方を許さない」と宣言した。

 

https://twitter.com/GretaThunberg?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1176224728698241025&ref_url=http%3A%2F%2Frief-jp.org%2Fwp-admin%2Fpost.php%3Fpost%3D94209%26action%3Dedit

https://www.theguardian.com/environment/2019/sep/23/greta-thunberg-speech-un-2019-address