HOME |北極圏の海氷、2050年より前に、夏場の後半に完全消失へ。世界の21研究機関による最新シミュレーション結果で判明。CO2削減が急速に進んでも完全には避けられない(RIEF) |
Nothpole1キャプチャ

 

  北極圏の海氷が2050年の前に、夏の後半には完全に消失する見通しであることが、世界21研究機関が参加するシミュレーション研究で判明した。北極圏の海氷は年々減少しているが、完全消失が30年以内に生じるとの推計が示されたのは初めて。北極圏の海氷消失は、北極圏航路の利用拡大につながる一方で、北極圏全体の生態系に大きな影響を与え、人類の経済社会活動にも多大な影響を及ぼすとみられる。

 

 今回のシュミレーション調査は、ドイツ・ハンブルグ大学を中心とした気候シュミレーションの専門研究機関によって推計された。調査では 国連の気候変動政府間パネル(IPCC)の最新モデルを使って、40の推計可能な気候シナリオを分析した。その結果、高い温室効果ガスの排出が続き、効果的な対策が講じられないケースでは、今後3……

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