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メガソーラー、個人も私募債で拠出 ガイアパワーが徳島・美馬で(各紙)

2012-11-02 09:19:55

市民参加型のメガソーラーを進めるガイアパワー
市民参加型のメガソーラーを進めるガイアパワー


太陽光発電事業者のガイアパワー(徳島県阿南市)などが出資する美馬ソーラーバレイ(同県美馬市)は1日、美馬市の民有地に大規模太陽光発電施設(メガソーラー)を建設し、12月から発電を始めると発表した。私募債を引き受けることで個人もメガソーラーに資金を提供する全国的にも珍しい取り組みで、新たな地域活性化策として注目されそうだ。

美馬市の民有地約1万9000平方メートルを借り、1189キロワットの発電施設を建設する。建設費は3億3500万円。国の再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用する。施設の運営はガイアパワーに委託する。

事業主体の美馬ソーラーバレイは今年7月設立で資本金は4550万円。ガイアパワーが2000万円を出資した。

資本金の残りを市民団体「市民がつくるエネルギーの会(Cエネの会)」のメンバーが設立したE・コミニティ(吉野川市)と美馬ソーラーバレイ社長の逢坂彰氏が出資。また、徳島市、吉野川市、美馬市の住民ら個人48人とCエネの会が一口50万円の私募債(年利4%、償還期間8年)を計49口引き受けた。

記者会見したガイアパワーの藤崎耕治社長は「メガソーラーの市民参加型の取り組みを全国に発信し、徳島県や美馬市をアピールしたい。県の制度融資や補助金なども受けており、収益を税収や配当、利息などで地域に還元する」と語った。