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国会前に1500人「石破発言」批判 「秘密法案こそテロ」(東京)

2013-12-03 19:06:27

「特定秘密保護法案」に対する抗議集会。自民党の石破茂幹事長の発言に対する反発の声が相次いだ=2日午後、東京・永田町で
「特定秘密保護法案」に対する抗議集会。自民党の石破茂幹事長の発言に対する反発の声が相次いだ=2日午後、東京・永田町で
「特定秘密保護法案」に対する抗議集会。自民党の石破茂幹事長の発言に対する反発の声が相次いだ=2日午後、東京・永田町で


参議院で審議されている特定秘密保護法案の抗議集会が二日夜、東京・永田町の参院議員会館前で開かれ、約千五百人(主催者発表)が参加した。自民党の石破茂幹事長が、国会周辺のデモを「テロ行為と変わらない」としたブログへの書き込みを撤回しながら、その後も「本来あるべき民主主義の手法とは異なる」と述べたことに、参加者からは「民主主義を壊す法案こそテロだ」などと批判が相次いだ。 (村松権主麿)


 「私たちは憲法に照らして何ら後ろめたいことはしていない。それをテロになぞらえて弾圧しようとする石破発言は絶対許せない」。午後六時に始まった集会で、主催者を代表して高田健さん(68)は「今日の集会は石破発言に抗議しつつ、秘密保護法案の廃案を目指す」と呼び掛けた。




 海渡(かいど)雄一弁護士は「表現の自由を行使する主権者の声をテロ呼ばわりする政治家に、政治を負託した覚えはない」と強調。「徹底審議を求める国民の声を無視するのは民主主義政治ではない」と述べ、強行採決の阻止を訴えた。作家の落合恵子さん(68)は「市民運動とテロの区別もつかないのか」と糾弾し「法案こそテロ。廃案しかない」と叫んだ。




 一方、参加者からも石破発言への批判が噴出。三鷹市の福島博子さん(62)は「市民が声を上げるデモは世界で行われている。政権与党の中枢にいる人がデモをテロや暴力と考えるのは怖い」と懸念。中野区の会社員、木村結(ゆい)さん(61)は「秘密保護法案が市民に向けられていることを明確にした発言だ」と話した。




 ロウソクやペンライトを手にした参加者は「知る権利を侵害するな」などとシュプレヒコールを繰り返した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013120302000122.html