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イタイイタイ病 最終解決へ 原因企業の三井金属 カドミウム腎症患者約500人に一時金支払い合意(毎日) 解決に半世紀。「福島事故」の行く末を象徴
2013-12-14 12:25:00

有害物質カドミウムによって、富山県の神通川流域で発生した四大公害病の一つ「イタイイタイ病」で、前段症状の腎臓障害「カドミウム腎症」を発症した人の救済策に、原因企業、三井金属鉱業(本社・東京)と被害者・住民団体が合意する見通しとなったことが13日、関係者への取材で分かった。同社は1人当たり60万円の一時金を支払うこととし、「神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会」(被団協)と17日にも文書を交わす。
カドミウム腎症は、国の基準では患者と認められておらず、救済は流域住民の悲願だった。対象者は500人以上にのぼるとみられる。日本初の公害病認定(1968年)から半世紀近くたち、原因企業と被害者側との最終解決が図られる。
カドミウムは神岡鉱山(岐阜県飛騨市)を採掘する旧三井金属鉱業神岡鉱業所(現・神岡鉱業)の排水に含まれていた。下流の神通川流域の土壌を汚染し汚染米を食べた人たちに腎臓障害や骨軟化症が表れた。
国の基準では、イタイイタイ病はカドミウム腎症が重度化し、骨がもろくなるなどの異常が表れた段階で認定される。前段症状の腎症は「ただちに日常生活に支障が出るわけではない」(環境省)などとして健康被害と認められていない。ところが一定以上進行すると治癒せず悪化し、死亡率が高まるという研究もあり、対策が必要とされてきた。
合意案によると、三井金属は、75年以前に20年以上、汚染地域に住んだことがある人のうち、腎機能悪化の指標であるたんぱく質「β(ベータ)2ミクログロブリン」の尿中濃度が1リットルあたり3000マイクログラム(1マイクロは100万分の1)以上の人に、骨の異常がなくても健康管理支援を目的に、一時金60万円を支払う。対象者は、同社と被団協が選出した委員でつくる組織が判断する。居住歴を満たすのは約9000人で、このうち、健康調査結果などから500人以上になるとみられる。2014年4月から申請を受け付け、15年4月に支払いを始める見通し。また、同社は被団協に公害の発生を謝罪し、解決金を支払う。
イタイイタイ病を巡っては、住民が神岡鉱業所を相手に起こした裁判で72年に勝訴。その後、排水の水質は改善され、汚染農地の土壌復元事業も12年3月に完了した。患者団体の訴えは腎症救済に絞られており、今回の合意でイタイイタイ病を巡る救済問題はほぼ全て解決することになる。環境省は、現行の認定基準は見直さない方針。【阿部周一、田倉直彦】
【ことば】イタイイタイ病
富山県の神通川流域で1910年代から骨がもろくなり骨折を繰り返す被害が続出。神岡鉱山(岐阜県飛騨市)を採掘する旧三井金属鉱業神岡鉱業所(現・神岡鉱業)の排水に含まれるカドミウムに汚染された田んぼのコメを食べたことなどが原因だった。腎臓の尿細管異常や骨粗しょう症を伴う骨軟化症がみられ、患者が「痛い、痛い」と全身の激痛を訴えたことが名前の由来。戦後の高度成長に伴い50年代後半に集中的に発生。68年5月に国内初の公害病として認定された。認定患者は13日時点で196人。うち生存者は3人。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131214-00000008-mai-soci

































Research Institute for Environmental Finance