世界銀行は地球温暖化や人口増、都市化の進展等で、自然災害が増加、世界中で年間1億7000万人以上の人々が被害を受け、豪雨や洪水、干害等による総費用は年間最大で400億㌦に達しているとの推計をまとめた。

 

　世銀は過去30年間に世界中で発生した自然災害を分析、「 Global Facility for Disaster Reduction and Recovery」と題したレポートにまとめた。自然災害で被災する人々の数は、30年前は年間6000万人だったが、現在は3倍近い同1億7000万人に膨張している。総被害額は同140億㌦～400億㌦に達しているという。

 

　被害額の増加理由のひとつには、人々が都市に集中、その中でも沿岸部での居住が増加していることがあるという。……

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