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三菱ケミカル、タイ企業と共同開発の生分解性プラスチックスストロー完成、京急グループ系飲食店等で4月1日から提供。化学メーカーのストロー競争加速へ(RIEF)

2019-03-27 15:24:32

keikyu1キャプチャ

 

  三菱ケミカルは同社がタイの企業と共同開発した生分解性プラスチックを用いたストローが、4月1日から京急電鉄とそのグループ企業の飲み物を提供する施設で採用される、と公表した。生分解プラスチックの開発では、化学メーカー各社は廃プラスチック対策として競っており、ブランド向上と、新たな環境ビジネス市場の展開につながっている。

 

 生分解プラスチックでストロー開発を宣言したのは、最近では、三菱ケミカルのほか、カネカ、ユニチカ、川重商事などの各社が発表している。三菱ケミカルは、昨年8月に試作品の完成を公表していた。ほぼ半年で実用化にこぎ着けたことになる。http://rief-jp.org/ct12/88401

http://rief-jp.org/ct12/88382?ctid=65

 

 同社の製品は「BioPBS™」という名称。植物由来で、PBS(ポリブチレンサクシネート)は自然界の土中で微生物の力で水とCO2に自然分解される特性がある。一般的な生分解性樹脂の中でも、高い耐熱性をもち、繊維などとの相溶性等が高いことから、食器等にも応用が可能だ。同社が開発、基本特許を持ち、タイPTT Global Chemical社との共同出資の合弁企業のPTT MCC Biochem Company Limitedが製造する。http://rief-jp.org/ct12/82548

 

三菱ケミカルのBioPBS™を用いた生分解性ストロー
三菱ケミカルのBioPBS™を用いた生分解性ストロー

 

 京急グループは、今年2月に神奈川県の「かながわプラごみゼロ宣言」に賛同を表明、同県内の主要駅で、オリジナルエコバッグの配布等のj活動を展開している。今回、そうした「プラごみ削減運動の第2弾」として京急グループ各社が運営する飲食店や百貨店、ストア業、ホテル等で使用するストローを三菱ケミカルの製品に切り替えることにした。

 

 グループ全体でのストロー使用本数は、年間約16万本に上る。また、グループ全社の社内使用分についても生分解プラスチックストローに切り替えていく予定。グループ全体で化石資源消費量の削減、およびプラスチック製ごみの削減を目指す、としている。

 

 Mitsubishicemical2キャプチャ

 

京急グループが生分解性プラスチックストローを導入するのは、グループ13社68施設。天然温泉平和島の「レストランゆらり」、京急ロイヤルフーズ各13店、観音崎京急ホテル、城ヶ島京急ホテル、京急百貨店、京急ストアなど。

https://www.m-chemical.co.jp/news/2019/1206322_7467.html

https://www.keikyu.co.jp/company/news/2018/20190325HP_18257KK.html