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福島県いわき市産玄米から 基準超のセシウム検出 77ベクレル 洗浄して再検査。廃棄処分に(RIEF) 

2015-11-06 13:33:25

fukushimakomeキャプチャ

福島県は4日、いわき市で生産された2015年産米(玄米)の表面から、詳細検査の基準値(1kg当たり65ベクレル)を超える77ベクレルの放射性セシウムが検出したと発表した。


 福島県内産のコメは、全量全袋検査を実施している。今回、集荷業者が郡山市の検査場に49袋を持ち込み検査したところ、このうち1袋から77ベクレルを検出した。

 

 同コメは、「ふるい下米(調整過程で生じた米粒の小さい玄米)」で、一袋だけ特異的に高い値が出たことから、福島県では、玄米の調整作業の際に放射性セシウムがコメに付着した可能性(「交差汚染」と呼ぶ)の特徴を示した、と判断。改めて玄米の表面を洗浄して測定した結果、32ベクレルまで低下した。

 

 同コメを出荷した農家は「機械の洗浄が十分でなかったかもしれない」と話しているという。調整作業で、機械からセシウムが付着したとすると、なぜ、このコメにだけ付着したのか、さらには機械にはどのようにしてセシウムが付着していたのか、といった点の説明が必要となる。

 

 同県内では、10月にも西白河郡西郷村で生産されたコメから、同様の事例が発生している。この際は、2袋から検出されたが、公表数字はいずれもコメを洗浄した後のセシウム濃度となっている。

 

 今回のいわき市からの基準超過米については、生産者が廃棄する予定で、市場には流通しないとしている。

 

 福島県産米は2012年8月から出荷に際して、全量全袋検査を行っている。検査場ごとに設定した基準値を上回ると詳細検査の対象となり、1kg当たり100ベクレルを超えると出荷できない。

 

http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/138384.pdf