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日本生命 グリーンボンド等ESG投融資、今年からの新中期経営計画で2000億円上積み、累積3500億円とする目標公表。国連PRIにも署名(RIEF)

2017-03-23 17:49:57

nisseiキャプチャ

 

 日本生命保険は、国連の責任投資原則(PRI)に署名した。署名に際して、「ESG投融資取り組み方針」を策定、2017年からの新中期経営計画(~2020年)で、グリーンボンドなどESG債等への投融資額を2000億円とし、累積投資額として3500億円にまで引き上げる計画を明らかにした。

 

 日本の生命保険会社のPRI署名としては、5社目となる。日本生命の資産規模は、署名日本企業としては最大。同社の署名で日本の金融機関等のPRI署名件数は総数で55件、資産保有機関で14件となった。

 

 日生はこれまでも、グリーンボンドなどのESG債への投資に力を入れており、すでに投資残高は1500億円を超えている。今般、まとめた「ESG投融資の取り組み方針」では、生命保険会社としての社会的責務として、ESG課題を考慮した資産運用を行い、環境や地域・社会との共生を図る、との方針を打ち出している。

 

PRI無題

 

 そのうえで、①ESG投融資の資金使途の確認、環境・社会に配慮した不動産投資など資産特性に応じた運用評価②投資先企業との建設的な対話の促進③グループ会社間でのESG投融資ノウハウの共有や運用プロセスの共有・改良④ESG投融資実施状況の公表や外部への積極的情報発信ーーの4つの取り組み方針を明示した。

 

 また、グループのニッセイアセットマネジメントと海外現地法人が2月に、海外株で運用するグローバル株式ESGファンドを立ち上げ、グループとしての運用連携を強化していることも公表した。

http://www.nissay.co.jp/news/2016/pdf/20170321.pdf