一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

　各紙の報道によると、韓国環境省は16日、日産自動車が韓国国内で販売しているディーゼルSUV車「キャシュカイ」が排ガス試験に際して、不正システムを搭載していたことが発覚したと発表した。同省は同社に対して3億3000万ウォン（27万9920㌦）の罰金を科し、さらに韓国日産の社長を刑事告発する方針という。

　韓国環境省によると、独フォルクスワーゲン（VW）の排ガス不正問題発覚を受けて、同省は国内で販売されているディーゼル車20車種について独自に検査を実施した。その結果、日産車には通常走行の状態で排ガス抑制システムを作動させないための装置が搭載されていたという。

　このため、同省はキャシュカイの販売停止と、すでに販売された814台のリコール（回収・無償修理）を同社に命じるとしている。これに対して、韓国日産は「日産は法と規定を順守し、それよりも厳格な基準を満たすべく最善を尽くしている」と説明、いかなる不正行為もないと否定する声明を出した。

　また声明では「これまでに生産した車を不正に操作したことはなく、指摘されたような装置を車に搭載したこともない」と、韓国環境省の指摘を全否定した。

　日産自動車は日本国内で発覚した三菱自動車の軽自動車燃費偽装問題を受け、同社救済支援に乗り出している。

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