インド、世界で初めて、列車の屋根に太陽光パネルを設置。車内の照明や扇風機などの電力に活用。CO2排出量も削減。日本でも検討を(RIEF)
2017-07-22 22:35:50
インドで屋根に太陽光パネルを搭載した列車が登場した。列車内の照明や扇風機、室内表示の電力源などを太陽光電力で賄うことになる。世界で初めての試み。日本のJRや私鉄各社も、インドをマネしてはどうか。
インド鉄道によると、太陽光パネル付きの第一号列車は、デリーのSafdarjung 駅から走り出した。デリーのSarai Rohillaとharyanaの Farukh Nagar間を結ぶ。列車自体はディーゼル機関車で走行するが、6両の車両の屋根には、合計16枚の太陽光パネルが張り付けられている。一枚300Wの発電能力を持つという。
パネルは「Make in India」のインド製。世界でも列車の屋根に太陽光発電を設置したのは初めてという。インド鉄道相のSuresh Prabhu氏は、今後5年間にインド全土の鉄道網に、合計1000 MWの太陽光発電能力を導入する計画だと説明している。
節約できるディーゼル燃料は、1列車あたり年間約2万1000㍑に上る。計画通りに太陽光パネルが列車に配備されると、総額で70億インドルピー(約120億円)の節約につながると推計している。
インド鉄道によると、当面は都市部の車両にパネルを付け、その後、遠距離鉄道にも拡大するという。CO2排出量は今後25年間で1350㌧の削減されるとみている。
インドでは1日あたり2300万人が鉄道を利用している。