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地方公共団体金融機構(JFM)、初のユーロ建てグリーンボンド発行。5億ユーロ、7年物。自治体の下水道整備事業等へのファイナンスに充当(RIEF)

2020-02-13 13:56:40

JFM1キャプチャ

 

 地方公共団体の共同での資金調達機関である地方共同法人の「地方公共団体金融機構(JFM)」は12日、初のユーロ建てグリーンボンド5億ユーロ(約600億円)を発行した。資金使途は地方自治体が行う下水道事業向け融資を中心とする。欧州の機関投資家を中心に販売された。

 

 (写真は、下水道汚泥を活用した発電設備)

 

 JFMがグリーンボンドを発行するのは内外市場で初めて。ユーロ建て債券の発行も、約5年5ヵ月ぶり。期間7年、表面利率0.050%、応募者利回りは0.069%。スプレッドはミッドスワップレート+26bp.

 

  資金使途は、自治体向けに下水道処理設備事業のファイナンスおよびリファイナンス、将来の事業展開の資金として供給する。 JFMの下水道事業ファイナンスの目的は、汚染防止とコントロール、水資源保全、さらに下水道汚泥のリサイクルによる再生可能エネルギー発電に資する、としている。JFMは個々の地方公共団体の社会資本整備等の資金調達を補完する役割を果たしている。

 

 債券の信用格付は、Moody’sがA1、S&PがA+を付与している。主幹事は、J.P. Morgan Securities plc、Barclays Bank PLC、Merrill Lynch International、Mizuho International plcの4機関。このうち、Green Structure Agentは、JP Morganとみずほが務めた。

 

 セカンドオピニオンは、英仏のVigeo Eirisが国際市場基準のグリーンボンド原則(GBP)への適合性を付与した。

 

 JFMは2020年の年間債券発行予定額として、内外市場で1兆2450億円分の地方公共団体金融機構債券(政府保証のない公募債)発行計画を立てている。

http://www.jfm.go.jp/ir/bond_international_report.html#international

http://www.jfm.go.jp/en/pdf/spo.pdf#page=1

http://www.jfm.go.jp/en/pdf/greenbondframework.pdf