HOMERIEF Interview |さわかみ投信会長の澤上篤人氏に聞く(上) 長期投資とESG評価の関係。「短期志向に歪んだ年金運用」「運用がマーケティングビジネスに変質」「市場の暴落も」(RIEF) |

 

  日本初の独立系投資信託会社の「さわかみ投信」を設立し、長期投資を牽引してきた同社会長の澤上篤人氏に登場していただいた。澤上氏は、自ら投信会社を立ち上げる前から、長年にわたって長期投資を追求してきた「伝説のファンドマネジャー」である。ESG(環境、社会、ガバナンス)を長期投資の視点からどうみればいいのか、年金運用はESGを取り込めるのか、金融市場はどうなっていくのか、など幅広い意見を聞いた。

 

 澤上氏は、年金運用はもともと、ESGも考慮した長期投資が当たり前だったが、この40年の間に、長期志向から短期志向にシフトしたことで、債券を中心に「買い」一辺倒の投資行動になってしまったと、市場の「歪み」を指摘した。しかし、こうした短期志向偏重の市場の歪みは持続可能ではなく、今後、どこかではじけ、10ー15年すれば……

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