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農林中央金庫、世界銀行のSDGsボンド、14億㌦(約1500億円)を私募で引き受け。途上国等でのクリーン公共交通機関整備や農林水産業の技術支援等(RIEF)

2020-05-27 14:02:56

nouchu01キャプチャ

 

  農林中央金庫は、世界銀行(IBRD)が発行するサステナブル・ディベロップメント(SDGs)ボンドを14億㌦(約1495億円)分取得した。ボンドは、金庫と世界銀行のパートナー シップに基づいて発行されたもので、今年1月から5月までの間、断続的に購入した。世銀による資金使途は、途上国での低公害の公共交通機関の整備や、農林水産業の技術支援などを予定している。

 

 農中は今回の投資を、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に資するものとしている。農中ではSDGsの17目標のうち、 農林水産業と関係の深い第二目標の「飢餓をゼロに」、第13目標の「気候変動に具体的な対策を」、第14目標の「海の豊かさを守ろう」、第15目標の「陸の豊かさも守ろう」の4つの目標を重視し、投資を通じて目標達成を目指すとしている。

 

  今回の世銀ボンドは、温室効果ガスの排出削減を進めることで気候変動対策に貢献するほか、農中の資産運用上も国際分散投資を進めることで安定的な収益の確保につながる。また農中は、各地の農協等の資金を市場運用しており、環境・社会課題の解決を通じ、 農林水産業を含む社会および農中自身の持続可能性を高めるサステナブル経営に資するものと位置付けている。

 

  農中は昨年9月からも資金使途を食糧廃棄問題等の支援に限った債券にも11億5000万㌦を投資している。今回の14億㌦の私募引き受けで、世銀グループの私募債の投資額では世界で最大規模になった。

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