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みずほ銀行、J-REITのジャパンエクセレント投資法人に、初のサステナビリティローンを提供。20億円。一昨年のグリーンローンの借換資金として(RIEF)

2020-08-20 22:25:18

Mizuho0000033キャプチャ

 

  みずほ銀行は20日、J-REIT(不動産投資信託)のジャパンエクセレント投資法人(JEI)に対して、20億円のサステナビリティローンの提供で合意した。J-REITが同ローンを借り入れるのは初めて。JEIは、一昨年8月にオフィス系J-REITとして初のグリーンボンドを発行、同9月にはグリーンローンと、ESGファイナンスに積極的に取り組んでいる。

 

 (写真は、都心の中でも緑豊かな、サステナビリティローンの対象物件)

 

 JEIは借り入れたサステナビリティローンの資金を、保有するグリーンビルディング「赤坂インターシティ AIR」取得のため、2018年9月に借り入れたグリーンローンのリファイナンス資金に充当する。リファイナンス借り入れの実行日は9月30日で期間は2年。金利は基準金利(全銀協1ヶ月日本円TIBOR)+0.200%の変動金利とする。

 

 JEIは、同物件を新日鉄興和不動産から取得、その取得資金としてみずほ銀から借り入れた60億円のうち40億円分を18年8月に、グリーンボンドでのリファイナンスし、残りの20億円分をグリーンローンに切り替えていた。今回、このグリーンローン分の期限がきたことから、サステナビリティローンによる借り換えに切り替えることとした。金利条件は変わらない。https://rief-jp.org/ct1/82118

 

ジャパンエクセレント投資法人のグリーン資産の概要
ジャパンエクセレント投資法人のグリーン資産の概要

 

 サステナビリティローンのESG性については、国際資本市場協会(ICMA)がサステナビリティボンド・ガイドラインを公表しているが、ローンについての国際基準は現時点では示されていない。このため、JEIは、ICMAのサステナビリティボンド・ガイドライン等に 準拠した「サステナビリティファイナンス・フレームワーク」を自ら策定し、日本格付研究所(JCR)の第三者評価を取得した。

 

 同フレームワークによるサステナビリティ適格資産は、DBJ Green Building 認証(5つ星、4つ星もしくは 3つ星)、CASBEE不動産評価認証(Sランク、AランクもしくはB+ランク)等のいずれかの認証を資金調達日から過去 3 年以内に取得済み、あるいはサステナビリティファ イナンスの残存期間中に取得予定の物件と、社会的課題の解決に資するもの。その対象は、①地域防災②医療サービス③子育て支援④高齢者・障がい者への配慮⑤社会経済向上とエンパワーメント等としている。

 

 JEIは、環境負荷の低減や社会的課題の解決を目指した 質の高い資産の取得を進め、2020年6月末現在、全ポートフォリオの66%がDBJ認証の3つ星以上を取得しているという。

 

 みずほ銀は、サステナブルファイナンス・環境ファイナンスの目標を設定しており、今回のサステナビリティローンの提供を、気候変動対応や脱炭素社会への移行を目指す顧客企業の取り組みのサポートと位置付けている。

 

https://www.mizuhobank.co.jp/release/pdf/20200820release_jp.pdf

https://www.excellent-reit.co.jp/file/news-14e852f1a392275bdf80dcc4fc9424c294186bff.pdf