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群馬銀行。地方銀行初のサステナビリティボンド、10月に100億円。新型コロナウイルス関連での雇用対策にも充当(RIEF)

2021-09-30 08:54:22

gunmabkキャプチャ

 

 群馬銀行は、同行初のサステナビリティボンドを10月中に発行する。発行額は100億円。地方銀行による同ボンド発行は初めて。調達資金の使途は、環境分野では、再生可能エネルギー事業のほか省エネ、グリーンビルディング等とし、社会分野では雇用の維持・創出、災害からの復興・復旧支援等をあげている。雇用対策では、新型コロナウイルス感染拡大による社会経済的影響の軽減やコロナ禍拡大防止等に貢献する活動への融資も含める。

 

 発行するボンドは期間10年。主幹事は野村證券が単独で務める。セカンドオピニオンは格付投資情報センター(R&I)が国際資本市場協会(ICMA)のサステナビリティボンドガイドライン(SBG)等への適合を評価した。同行は2019年11月にも地銀で初のグリーンボンド(100億円)を発行している。https://rief-jp.org/ct1/95362

 

 同グリーンボンド発行を評価され、環境金融研究機構(RIEF)が顕彰する2019年(第5回)サステナブルファイナンス大賞の選考で地域金融賞を受賞している。https://rief-jp.org/ct1/99400

 

 同行は2021年6月にサステナビリティを考慮した環 境・社会課題解決に資する取組みとして「環境・社会に配慮した投融資方針」を制定している。顧客企業のサステナビリティ経営をサポートする「サステナビリティ・ リンク・ローン(SLL)」の取扱いも始めている。

 

 今回のサステナビリティボンドの資金使途先は、環境分野と社会分野の両方にまたがる。環境分野の主な対象事業は、①再エネ②省エネ③グリーンビルディング④クリーン輸送の4項目。社会分野は、①雇用の維持・創出②災害からの復興・復旧支援③地域経済の再生・持続支援④医療・福祉サービス支援の4項目。調達資金はSLL等を通じて、同行の取引先が実施するこれらの対象事業に充当する。

https://www.gunmabank.co.jp/ir/notice/pdf/20210928a.pdf