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あおぞら銀行、2030年度までのサステナブルファイナンス目標総額1兆円。石炭火力向けプロジェクトファイナンスは2040年度に既存投融資を含めゼロに。ただし、CCUS導入は支援(RIEF)

2021-10-05 16:07:32

aozoraキャプチャ

 

 あおぞら銀行は2030年度までにサステナブルファイナンス実行総額を1兆円とする「サステナビリティ目標」を設定した。このうち再生可能エネルギー事業向け等に7000億円を投じる。石炭火力向けプロジェクトファイナンスは2040年度までに残高ゼロとし、事業に伴う同行のCO2排出量も30年度までに半減、50年度に実質ゼロを実現するとしている。

 

 同行は今回のサステナビリティ目標の設定について、同行独自の投資銀行型ビジネスモデルでの重要テーマであるベンチャー企業育成や事業再生を通じた地域社会への貢献による金融包摂(financial inclusion)を促進し、エンゲージメントエクイティ、気候変動対応の脱炭素化等を強化するとしている。

 

 ベンチャー企業の成長サポートとしては、30年度までの10年間に、ベンチャー向け投資件数100件を目標とする。同期間中のスモール&スタートアップ事業者の口座開設件数を20万件設定を目指す。

 

 事業再生を通じた地域社会への貢献として、再生ファンドを活用した再生支援件数を2025年までの5年間で100件実現する目標だ。企業のデジタル化やカーボンニュートラル、ニューノーマルな社会対応等の構造転換を促進する「インダストリアル・トランジション」として、エンゲージメント・エクイティの件数も同5年間で100件の目標を設定した。

 

 石炭火力発電向けプロファイ残高の削減は、新設や拡張事業向けの停止に加えて、既存の融資残高も40年度までに残高ゼロを目指すとしている。ただ、CCUS等の導入によって石炭火力事業からの移行(トランジション)を図る場合の投融資には積極的に取り組むとしている。

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