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常陽銀行等傘下の「めぶきフィナンシャルグループ」、銀行法で解禁の「他業銀行業高度化等会社」として電力子会社設立。3年間で約50億円の自社電源取得目指す(RIEF)

2022-07-31 00:49:45

jyouyouキャプチャ

 

 常陽銀行等を傘下に抱える「めぶきフィナンシャルグループ」は28日、銀行法で解禁された「他業銀行業高度化等会社」として、太陽光発電事業等を展開する「常陽グリーンエナジー社」を設立したと発表した。再エネ事業については、事業開始後3年程度で約50億円の電源取得を目指す。また企業に対するカーボンオフセットの販売等も手掛ける。地銀の「他業高度化」で電力事業に進出するのは、山陰合同銀行に次ぐ。https://rief-jp.org/ct1/126349?ctid=67

 

 設立した「常陽グリーンエナジー」は、めぶきグループの常陽キャピタル パートナーズの100%子会社となる。資本金500万円、社長は池田重人氏。

 

 主な事業内容としては、①再エネ電源の買取・売電に関する事業 ②地域のカーボンニュートラルに資する事業③カーボンオフセットに関する事業④太陽光パネルの発電効率評価、発電効率向上のためのメンテナンス事業⑤常陽銀行グループのカーボンニュートラルに資する事業等、をあげている。

 

 このうち、①の再エネ事業では、稼働済み、または新規開発電源を取得して、固定価格買取制度(FIT)に基づき電力会社へ売電するほか、地域の事業会社などへ非FITのグリーン電力として販売していくこと等を想定している。事業規模については、3年程度の間に約50億円分の電源取得を目指して投資する。

 

 カーボンオフセット事業では、計画的に整備された森林オフセットを対象としたJ-クレジットを仲介し、CO2削減を進める地域の事業会社等に販売する。地域の事業会社が排出するCO2の測定・可視化サービス等も手掛ける。資源価格や電力料金高騰の影響を踏まえ、企業向けに自家消費型太陽光発電設備の導入を促進したり、コーポレートPPA(電力購入契約)等も推進する。

 

 めぶきグループは、2016年10月に常陽銀行と栃木県の足利銀行の金融持ち株会社の足利ホールディングスが合併して発足した。今回の電力事業への進出について「再エネ電源の取得・発電やその派生事業を通じ、地域のカーボンニュートラルに貢献することが目的。顧客企業の非金融分野も含む多様なニーズに対応し、地域社会の持続的成長に貢献したい」とコメントしている。

 

http://pdf.irpocket.com/C7167/qSDE/oTkU/nQik.pdf