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三井住友銀行、米国で気候変動対策関連のアーリーステージのベンチャーファンドに投資する「RVC」に出資。サステナビリティ投資枠を活用(RIEF)

2023-03-31 23:37:23

SMBC11キャプチャ

 

 三井住友銀行は31日、創業初期の気候変動対策関連ベンチャー企業へ投資する米国の 「Remarkable Ventures Climate Fund(RVC)」へ、アンカーパートナーとして出資したと発表した。出資額は公表していない。三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)が2022年4月に公表したサステナビリティ投資枠を活用して出資する。

 

 三井住友銀が出資するRVCは、米国ニューヨークのアクセラレーター、ベンチャー・キャピタルの「Entrepreneurs Roundtable Accelerator, LLC(ERA)」が管理・運営する、気候変動問題の 解決に取組むベンチャー企業へ投資を行うファンド。今年立ち上げられた。RVCのManaging Director はERAの共同創業者でマネージングパートナーでもあるMurat AktihanogluとJonathan Axelrodの両氏が務めている。

 

 RVCは、ERAとともに、スタートアップのファンドや起業家にシードマネーを供給するだけでなく、事業化を支援するために1000人以上のメンターで支える仕組みをとる。ERAがこれまでに創業支援した500以上のファンダ―もメンターに加わり、自らの体験を新たなスタートアップ企業や起業家につなげる役割もしているという。ERAは、米東海岸最大級のアクセラレーターで、 ベンチャー企業の育成・支援で300社以上を立ち上げた実績がある。

 

 三井住友銀は2017年7月にERAと金融サービス等における新技術の活用を目的とした パートナーシップ契約を結んでいる。今回はERAが主導する形で立ち上げたRVCを三井住友銀が資金面から支援し、世界的に深刻な課題となっている脱炭素社会の実現や自然資本の保全・活用を、新たな革新的技術の開発・導入によって進めるベンチャー企業・人材を発掘支援する考えだ。

 

 SMBCグループは22年4月にサステナビリティ投資枠を立ち上げ、これまでに複数の海外主要銀行と共同で、自主的カーボンクレジット(VCM)の決済プラットフォーム「Carbonplace」の設立に参加するなどの活動に取り組んでいる。https://rief-jp.org/ct1/124965?ctid=

 

https://www.smbc.co.jp/news/pdf/j20230331_01.pdf