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三菱商事が『気仙沼きぼう基金』を設立。投資資金を循環させ、地域貢献(FGW)
2013-02-06 15:18:05
三菱商事の財団である公益財団法人三菱商事復興支援財団は、気仙沼市、気仙沼信用金庫とともに、気仙沼市の復興をより力強く推進していくために、『気仙沼きぼう基金』を共同で設立する、と発表した。財団による復興事業出資の配当を基金原資に加えて再投資する形で循環させる。
これまでも気仙沼信金と三菱財団は協働で、被災地の「産業復興・雇用創出」支援に取り組んでいる。基金は、両者の支援を通じて復興に向けて自立的経営を展開している気仙沼市内の事業者から財団が得る配当収入を原資にして地域産業への再投資を行うために設立する。また、地域復興に取り組む気仙沼市が中核メンバーに参画し、より効果的な基金運営を推進する。事務局は気仙沼信金が担当する。
基金設立に合わせて、財団は、気仙沼信金と協働で市内の複数事業者(三陸飼料株式会社、気仙沼ケーブルネット株式会社、気仙沼地域エネルギー開発株式会社)に対して、総額2.5億円の出資を決定した。今回の3件に加え、今後、追加支援する市内の事業者から得られる配当の全額を、基金に還元し、再投資に回す。
気仙沼信金は、地元ネットワークを生かして、地域での雇用の維持・創出、地域経済活性化の観点から、各事業者への支援を財団に要請していた。信金自身も、別途、自らの融資を通じて各事業者の経営基盤を支える方針だ。
支援先の三陸飼料株式会社は、水産加工の過程で出る魚のアラなどの残滓処理を行い、畜産用の飼料を製造する。気仙沼市の基幹産業である水産業の復興に欠かすことのできない存在として、工場の早期復旧を目指す。
気仙沼ケーブルネットワーク株式会社は、市唯一のケーブルテレビ局として、市の災害放送の役割も担っている。気仙沼地域エネルギー開発株式会社は、未利用の森林資源を用いた循環型のエネルギー事業の確立を目指している。
気仙沼市は東日本大震災で1,000名以上の犠牲者を出しており、街の復興はインフラの整備等が徐々に進んでいる一方で、基幹産業である水産業をはじめ、地元産業の復興は未だ再建途上段階にある。今回の3者連携によって、気仙沼の産業再生を全力で後押しする方針だ。
各社概要】
1.気仙沼信用金庫:
①本社所在地:宮城県気仙沼市八日町二丁目4-10
②設 立:1926年9月
③出 資 金:78億円
④事 業 内 容:預金業務・融資業務他
⑤従 業 員 数:121名
⑥代 表 者:理事長 菅原 務
2.公益財団法人三菱商事復興支援財団
①本社所在地:東京都千代田区丸の内二丁目3番1号
②設 立:2012年3月 (公益財団法人化は2012年5月)
③財 団 規 模:60億円
④事 業 内 容:
修学が困難となった学生に対する奨学金の給付、復興支援活動に従事する非営利団体等(NPO法人や社会福祉法人等)への助成金の給付、その他 被災地の産業復興・雇用創出等に資する事業
⑤代 表 者:
会 長 小林 健(三菱商事代表取締役社長)
副 会 長 鍋島 英幸(三菱商事代表取締役副社長)
代表理事 廣田 康人(三菱商事執行役員 環境・CSR推進部長)