HOME |米フロリダ州の原発廃炉 シェール革命で不採算 「廃炉はベストな選択」電力大手デュークエナジー社CEO(FGW) |

米フロリダ州の原発廃炉 シェール革命で不採算 「廃炉はベストな選択」電力大手デュークエナジー社CEO(FGW)

2013-02-06 15:52:32

Crystal_river_NPP_afar_cropped
dukeenergy_logoCrystal_river_NPP_afar_cropped米電力大手デューク・エナジーは5日、フロリダ州のクリスタル・リバー原発(CR3)を廃炉にすると発表した。度原発は2009年以来停止状態で、再開について運転コスト面で採算が合わなくなったとして、廃炉完了まで40~60年の期間が必要という。

1977年に運転を始めた同原発は860mwの発電量。2009年秋にト原子炉を格納するドームに亀裂が生じ、停止していた。新型天然ガス「シェールガス」の生産が急増しエネルギー価格を押し下げていることを背景に、このまま巨費を投じて再稼働するのは困難と判断した。同原発には訳600人の従業員が働いているが、多くが廃炉作業に従事することで雇用を維持できる見通し。

デユーク・エネジーCEOのジム・ロジャース氏は「決定は非常に難しかったが、正しい選択だと思う。電力の消費者にも、投資家にもフロリダ州にも、そしてわが社にとっても、廃炉がベストな選択肢だ」と語った。

米国では安価な天然ガスによる発電に押される形で原発のコスト競争力が低下。原発の停止や計画中止が相次いでおり、今後も同様の動きが広がりそうだ。

 

http://www.duke-energy.com/news/releases/2013020501.asp