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英電力のセントリカは原発投資から撤退(FGW)

2013-02-06 16:14:59

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英電力大手のセントリカ社は、英国での電力事業のパートナーであるフランス企業のEDFと進めていた新たな原子力発電所計画から撤退すると発表した。これまで4つの原発建設に20%分の投資権限を持っていたが、原発コスト増などが撤退要因という。

セントリカが計画していたのは、サマーセットとサフォークの二地域に二基ずつ建設する計画。セントリカのCEOのサム・ライドロー氏は「いくつかの要因があるが、より大きな要因は、建設スケジュールがかかることと、コストの上昇だ。これらはこの毛格にとって経済的により高い課題となるのは明瞭だ」と語っている。

セントリカの撤退で、EDFは中国のCGNPCと協議に入っている。CGNPCがセントリカの撤退分の投資を肩代わりすると、英国原発市場に参入する初の中国投資家となる。セントリカはこれまで2億ポンド(3億1500万㌦)を投じてきたが、2012年決算で償却する方針。

EDFはパートナーのセントリカの脱退を「レスペクトする」としながらも、原発建設計画自体は継続する姿勢を強調している。しかし、市場では英政府が電力行政の見直しを迫られるとの見方が出ている。

http://www.centrica.com/index.asp?pageid=1041&newsid=2646