紀陽銀行 「紀陽CSR私募債」の受託4件。私募債受託で、銀行手数料を企業指定の社会活動へ銀行が寄贈(RIEF)
2016-08-01 08:50:16

和歌山県を拠点とする紀陽銀行は、4件の「CSR私募債」を受託した。
同行が実施しているのは 「紀陽CSR私募債」。私募債を発行する企業から銀行が受け取る手数料の一部(私募債 発行額の 0.20%相当額)を同行が拠出して、地域の学校や医療・福祉施設、また環境保全や文化財保護を行う団体等へ寄贈を行う。
寄贈対象先は私募債の発行企業が、自ら選ぶことができる。実際の寄贈資金は銀行から出されるが、企業は資金調達をすると同時に、地域のニーズを踏まえたCSR活動を展開することができる。
紀陽銀行は「紀陽CSR私募債」の受託対象企業を財務内容のいい企業に絞っており、同私募債の受託により、優良企業との取引拡大につなげる。
寄贈先は、学校教育支援(幼稚園、保育所、国公立の小中高校等)、児童福祉支援(特別支援学校、児童養護施設、子ども園、乳児院等)、医療福祉支援(大学病院、日赤、高度医療機関、介護施設等)、環境保全(森林保全基金、地球環境保全基金、緑のトラスト協会等)、文化財保護(自治体、文化財保護基金等)、その他、となっている。
たとえば「学校教育支援」の場合は、図書、iPadやホワイドボードなど、「児童福祉支援」では、点字図書、学習机、ランドセルなどが寄贈される。
今回の対象企業は、 鉄道車両補修・整備などの佐伯工業(大阪府泉南郡)、 住宅の設計・施工・販売などの浪速建設(大阪府八尾市)、住宅の設計・施工などの新名工務店(大阪市平野区)、携帯電話等販売などのテレニシ(大阪市中央区)の各社。
地方銀行などでは優良取引先の確保と地域貢献のため、CSR私募債の受託を活用するところが増えている。