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新生銀行 10億円の外国人留学生支援ファンド設立へ。日本語学校での授業料立て替え払い等に充当。社会貢献とともに、将来の有望市場と位置付け(RIEF)

2018-10-19 12:15:24

shinseiキャプチャ

 

 新生銀行は外国人に対する生活総合支援を行う「グローバルトラストネットワークス:GTN」(東京都:GTN)と共同で、留学生支援を目的とする総額 10 億円のファンドを設立する。外国人留学生向けが学ぶ日本語学校での授業料を立て替え払い等に活用できる。来年3月の設立を目指す。

 

 連携するGTNは、学生や社会人として在留する外国人を対象に家賃保証、通信サービスの 提供、アルバイトや就職の紹介など、日本での生活のための総合支援サービスを行っている。顧客数は約10万人という。

 

 留学生たちが日本での学習や生活の入口となる語学学校の授業料は一括払いが多いことから、ファンドが留学生と学校を仲介する形で分割返済も可能にする。ファンドの利用の際、学生側には追加費用はかからず、無利息の奨学金と同じように利用できるという。

 

nihongo1キャプチャ

 

 新生銀では、日本での就学や就労の意欲が高いアジア諸国の上位大学の卒業生に対して、 無利息の奨学金と同等に、追加負担なく支払いを支援することで、2008年に政府が掲げた「留学生 30万人計画」の達成に向け、増加する留学生をサポートできるとしている。

 

 同行では、「国内の労働人口が減少傾向にある中、留学生を含めた在留外国人の受入環境を 改善することの社会的意義は大きい。当行とGTNは、今後も協働して外国人の方々が抱える課題を解決するための商品やサービスの開発および提供を継続していく」と展望している。

 

 社会的貢献だけでもない。同行の総合口座パワーフレックスでは英語サービスを拡充しているほか、グループのアプラスが発行する「海外プリ ペイドカード GAICA」は多くの在留外国人をターゲットにしているなど、在留外国人市場を、将来の成長が期待される重点分野の一つと位置付けている。

 

 同行は「日本の将来の力となる外国人の方々から最も支持される銀行グループ」を目指す、と宣言している。今回の留学生支援は、就学や就労を目的に日本に移住してくるアジア諸国出身の外国人を将来の有力顧客として開拓していく経営戦略に沿った展開の一つでもある。

 

http://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2018/181019_gtnfund_j.pdf