HOME |三菱UFJリースと三菱総研も、福島・浪江町の帰還困難区域でメガソーラー事業に着手。事業資金100億円は三菱UFJ銀行からプロジェクトファイナンスで調達(RIEF) |

三菱UFJリースと三菱総研も、福島・浪江町の帰還困難区域でメガソーラー事業に着手。事業資金100億円は三菱UFJ銀行からプロジェクトファイナンスで調達(RIEF)

2018-10-24 15:14:20

namie3キャプチャ

 

 東京電力福島第1原発事故による国の帰還困難区域の浪江町でリース会社によって相次いで着手された、もう一つのメガソーラーメガソーラー(大規模太陽光発電所)事業は、三菱UFJリースと三菱総合研究所による事業。芙蓉総合リースが始めた事業とほぼ同規模。こちらの事業へのファイナンスは、三菱UFJ銀行が組成するシンジケート団からプロジェクトファイナンスで調達する。

 

 (写真は、浪江町谷津田地区に建設されるメガソーラーの完成予想図)

 

 三菱UFJリースと、三菱総研、地元の福島発電の3者が出資して設立した事業会社「浪江谷津田復興ソーラー合同会社」が事業を担当する。浪江町の谷津田字上谷津田の放射能汚染で耕作不能となった水田約90haを20年契約で借りて、約20万枚の太陽光パネルを敷き詰める。発電能力は約60MWで、芙蓉総合リースが同町の酒井地区で建設する設備とほぼ同規模になる。

 

MUFGLeaseキャプチャ

 

 21日に起工式を行った。事業は、2020年9月までに完成、同年10月の売電開始を目指す。年間予想発電量は一般家庭約1万4370世帯の年間電力消費量に相当する。発電した電力は東京電力パワーグリッドに1kWh当たり24円で売電し、東京電力の営業圏内に供給される。

 

  総事業費は100億円強とみられる。芙蓉総合リースは自らグリーンボンドを発行して調達するが、こちらの場合は、グループの三菱UFJ銀行がプロジェクトファイナンスを組成して、提供する。シンジケーションには地元の東邦銀行などが参加する。

 

  21日の起工式では、三菱総合研究所の長沢光太郎常務執行役員が「事業を契機に今後も町の復興と発展に協力していきたい」と述べ、三菱UFJリースの根本宏児常務執行役員も「地権者の力をお借りしながら、土地の草刈りや水路の維持管理をして、地域コミュニティーの継続にも役に立ちたい」と、あいさつした。

 

 原田栄・谷津田地区長は「メガソーラー計画によって避難した住民が戻ってくる期待が持てるようになった。地域の将来につながるよう計画がうまくいってほしい」と期待を語った。

http://www.lf.mufg.jp/

http://www.minyu-net.com/news/news/FM20181022-318122.php