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東電株、上場後の最安値を更新 51年以来、年金にも影響(共同通信)

2011-04-05 18:43:00

原発事故の混乱が続く東京電力の株価が、5日の東京株式市場でストップ安となる前日比80円安の362円で取引を終えた。東電によると1951年8月24日の上場後の最安値である、51年12月11日の393円を約59年半ぶりに更新した。

終値ベースでの時価総額は5817億円となり、震災前の3月10日に比べて3兆円近く減少。個人投資家や年金が運用する資産の大幅な目減りは必至だ。東電株は朝方から売り注文が殺到。原発事故で被害を受けた住民や農家に仮払金を支払う準備を進めており、経営不安が強まった。「短期の利益を狙った思惑による動きがほとんど」(市場関係者)で、大引けにかけてストップ安となった。