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福島・飯館村の放射能汚染ホットスポットの原因は、2号炉格納容器破壊の影響(FOE Japan)

2011-04-05 22:29:35

京大・広島大などの合同チームの現地調査によると、福島県飯館村に他地域よりも放射性物質の汚染の強い「汚染ホットスポット」ができた原因は、東電福島第2号炉の格納容器破壊にともなう大量の放射能放出の流出が原因とわかった。FOE Japanが伝えている。

報告の概要によると、東日本大震災発生の3月11日に発生した福島第1原発における事故に関連し、原発サイトから北西方向25km~45km に位置する飯舘村において、福島県内の他地域に比べて汚染の大きい、ホットスポットと推定される放射能汚染の生じていることが認められた。当該地域に住民が居住中であるという事態の緊急性に鑑み、ホットスポットの広がりの概略を把握するため、3 月28 日と29 日の両日、飯舘村当局の協力を得て放射線サーベイ活動を実施した。

 3 月15 日午前の2号炉格納容器破壊または4号炉使用済み燃料プール火災にともない放射能大量放出があり、それが北西方向に流れて『高放射能汚染トレース』が形成されたものと推察される。放射性ヨウ素がかなりの割合で存在することを考えると、06:10 に発生した2号炉格納容器破壊にともなう大量の放射能放出が北西方向へ向かったと考えるのが妥当であろう、と指摘している。

報告の概要: http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No110/iitatereport11-4-4.pdf

]飯舘村周辺放射能汚染調査チーム

今中哲二(代表) 京都大学原子炉実験所
遠藤暁 広島大学大学院工学研究院
静間清 広島大学大学院工学研究院
菅井益郎 国学院大学
小澤祥司 日本大学生物資源科学部