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タイ国営発電公社(Egat)、再エネ証書(REC)発行へ。購入第一号はトヨタ自動車タイ現法。1万ユニット購入。進出企業の温暖化対策需要に対応(RIEF)

2020-10-12 12:29:42

ThaiEGATキャプチャ

 

 国営のタイ発電公社(EGAT)は、再生可能エネルギー発電の電力の使用を示す「グリーン電力証書(REC)」の発行を始めた。第一号としてトヨタ自動車のタイ現地法人が購入した。トヨタはグローバルにCO2排出量を2050年ゼロにする目標を掲げている。タイ国内での対応促進のため、自前の太陽光発電設備等に投資しているが、自社で再エネ発電の増設は限界があるため、証書購入に踏み切った。

 (写真は、REC売買を公表するEgatの代表、Viboon Rerksirathai氏)

 トヨタのREC購入費用は1万ユニット分、50万バーツ(約170万円)。現法の「Toyota Motors Thailand」が購入した。契約は2021年4月から1年間。今回の購入分は、トヨタがタイで使う電力の数%分に相当する。

 Egatは サムットソンクラーム県のメークロン(Mae Klong)にあるメークロン水力発電(発電容量78.7MW)の電力をRECとして販売する。Egatは昨年、オランダのグリーン電力証書を認証するNGOのI-RECスタンダード(本部オランダ)から、発行団体としての認証を得ている。

 

 同社によると、トヨタ以外にも、タイに進出しているFacebookやGoogle、Procter & Gambleなどの米企業のほか、米蘭のユニリーバなどともREC販売交渉をしているという。

 

 エネルギー省は、タイ進出企業のCO2削減を支援するため、REC売買を活発化させる方針で、Egat以外にも、国内のエネルギー企業のRatch Group、 Global Power Synergy、Gulf Energy Development、Electricity Generating等が参加する方向としている。

 

 タイ政府は電力開発計画で再エネ(水力を含む)の電源構成比率を18年時点の18%から、37年には29%まで高める目標を掲げる。EGATを通じて再エネを流通させる仕組みをつくり、民間にも投資を促す考えという。

https://www.bangkokpost.com/auto/news/1999115/toyota-buys-egats-first-rec-for-fuel