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福島第1原発:避難者帰還、20年後も8%困難 政府試算(毎日)

2012-06-10 05:35:39

政府は9日、東京電力福島第1原発事故による空間放射線量の予測に関する試算を明らかにした。避難指示区域が設定されている福島県11市町村の住民約8万6000人のうち、10年後で18%(約1万5500人)、20年後でも8%(約6900人)の帰還が難しいとの結果だった。

 避難住民が元々住んでいた地域を対象に、今後20年間の線量が帰還の目安(年間20ミリシーベルト以下)になる割合を推計した。同日の国と県、双葉郡などの協議会で示し、平野達男復興相は記者団に「機械的に計算したもので、除染の効果は加味していない」と述べた。

 試算によると、現時点で住民の64%の帰還が難しい。5年後には32%に半減するが、10年後、20年後も高線量の居住地がなお残る。特に福島第1原発が立地する大熊町は10年後で81%、20年後でも32%で年20ミリシーベルト超のまま。同じく双葉町も10年後で49%、20年後は18%が同様の状態だ。

http://mainichi.jp/select/news/20120610k0000m010059000c.html