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シナネン、超軽量のブレードを持つマイクロ風力発電と太陽光、蓄電池を組み合わせた再エネ発電設備開発。企業のBCP対応や自治体の防災発電等の用途を想定(RIEF)

2021-03-15 19:03:38

shinanek001キャプチャ

 

 シナネンとその子会社であるSinagyRevoは、超軽量のブレードを持つマイクロ風力発電機と、太陽光パネル、蓄電池を組み合わせた再エネ発電設備を公開した。企業のBCP対応や自家消費を想定して、4月1日から、企業や自治体向けに販売を開始する予定という。

 

 両社は、開発した設備(商品名:Wind Power Station)を、3月3~5日に東京ビッグサイトで開催した「エネマネ・自家消費 EXPO」で披露した。公表した設備は、グローバルエナジー社が開発した縦軸型のマイクロ風車。独自開発した超軽量のブレードが特徴。ブレードは発泡スチロールのような感触と軽さで、2m/s~3m/sの微風でも発電が可能という。「そよ風発電」だ。

 

shinanenキャプチャ

 

 最大回転時の風切り音も30db(デジベル)程度と、静粛性が高いのも特徴。このため、住宅地周辺での設置にも対応できるとしている。また、万一、落下した際などにも、周辺施設や人などへの被害は少ないという。

 

 マイクロ風車の出力は500W。これを太陽光パネルと組み合わせて、独立電源システムとして、主に公共施設や避難所などへの導入を想定している。さらに併設できる蓄電システムも開発している。すでに埼玉県内で実証導入が決まっているとしており、2021年度中には本格シナネンとSinagyRevoでは、マイクロ風車を利用した発電システムとの組み合わせを想定した蓄電システムも開発している。

 

 蓄電設備は、一般的な中型蓄電池のボックスの中に、複数の可搬型のポータブル蓄電システムを内臓している。非常時などに電力が必要になった場合、この蓄電池を取り出して利用できる。小型バッテリーは、電動バイクメーカーのaideaのバイクに搭載できる仕様なので、災害時などに、必要な場所にバイクで電力を届けられる。

 

 両社では、自治体の防災対策の一つとして、マイクロ風車と独立電源システムをセットで販売していくことを想定しているという。

 

https://www.sinanen.com/news/pdf/20210309.pdf

https://sinanengroup.co.jp/topics/information/sinagyrevo-20200301.html