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原発比率10.7%、34年ぶり低水準 11年度(各紙)

2012-06-13 18:06:01

北海道電力泊原子力発電所
北海道電力泊原子力発電所


電気事業連合会は13日、火力や原子力などの電源別に2011年度の発電電力量(10社合計)をまとめた。原子力の比率は10年度より17.9ポイント低い10.7%となり、1977年度(7.2%)以来34年ぶりの低水準。一方、液化天然ガス(LNG)を使う火力は10.2ポイント高い39.5%に上昇し過去最高となった。


 4月にまとめた発受電電力量(速報)のデータをもとに、Jパワーなど他社からの受電分を含めて電源別に分析した。発電電力量の合計は9550億キロワット時で10年度より5.1%減少。LNG火力は3772億キロワット時を発電し、発電電力量としても過去最高だった。




 石油や液化石油ガス(LPG)を使う火力の比率は6.9ポイント高い14.4%で、石炭火力は25.0%と横ばい。火力全体では78.9%を占め、原子力発電所の停止に伴い火力の稼働増で電力を補う構図が改めて浮き彫りとなった。




 現在50基ある原発は77年度には14基しかなく、78年度に20基に増えて発電電力量の比率も12.6%に上昇していた。