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イーレックスとハイドロゲン・テクノロジーによる国内初の水素専焼発電所建設へ。山梨県富士吉田市で発電容量360kWの小型発電所を来年3月に稼働目指す(RIEF)

2021-09-22 18:00:07

HT001キャプチャ

 

 新電力大手のイーレックス(東京)は、スタートアップ企業のハイドロゲン・テクノロジー(東京:HT)との共同開発による国内初の水素専焼発電所の建設に着手した。山梨県富士吉田市に発電容量360kWの小規模発電所を建設し、来年3月に営業運転を開始するとしている。

 

 同発電所は、HTが開発した「水」と「岩石由来の触媒」による水素発生技術から、安全で安価な水素を製造するもの。今回の水素発電所の建設着工は、HTの水素の供給・保守技術とイーレックスの発電所運転、電力小売の知見を組み合せ、安定的に水素専焼で発電をし、発電した電力は、実際に電力小売りで活用する。https://rief-jp.org/ct10/113507

 

 16日に行った起工式には、堀内茂 ・富士吉田市長のほか、水素発電事業の関係者など総勢約30人が出席した。イーレックスの本名均社長は「国内外でのクリーンエネルギーを活用した事業を積極的に推進することで、地球温暖化の防止と循環型社会の形成に貢献していく。近い将来、大型の水素発電所の開発も目指す」と述べた。

 

 水素発電は、発電段階でCO2を排出しないため、脱炭素に寄与する電源として注目されている。わが国で、水素を直接燃焼させて発電する試みは今回が初めて。発電所の工事は11月1日から行い、来年3月下旬に完了する予定。工事は日揮が請け負う。

https://eh-tech.co.jp/press_release/ht003/

https://www.erex.co.jp/news/pressrelease/1626/