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IHI、放射線80%遮蔽するドラム缶タイプの収納容器開発(日刊工業)原発事故が研究段階の技術を実用化する事例

2012-07-20 03:03:36

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 IHIは放射性廃棄物の線量を最大80%低減できるドラム缶タイプの放射性廃棄物収納容器を開発した。ふたの開閉が容易で汚染土壌などを簡単に保管でき、内ふた・外ふたの二重構造で密閉性を高めた。東京電力福島第一原子力発電所の事故で、政府・地方自治体は汚染廃棄物処理費用を計上し、各地で除染活動が本格化している。焼却灰の一次収集や除染現場での保管などに適した容器として自治体などに提案する。
 子会社の石川島建材工業(東京都墨田区、福澤勝社長、03・6271・7211)が開発した。まず宮城県蔵王町に納入が決まり、月内の出荷を予定する。


 同容器はオープン型のドラム缶の外側を鋼線入りのコンクリートで覆い、放射線の遮蔽(しゃへい)性や遮水性を高めた。社内調査では外側表面で容器内側に比べ放射線を約5分の1に減衰する効果を確認した。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120120719aaav.html