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線量ネット調査:福島県反対で導入見送り 「不安あおる」(毎日)データがわかると不安をあおるのか、データが不明だから不安をあおるのではないのか?

2012-07-20 06:02:58

インターネットを通じて被ばく線量を推計するシステムのイメージ図(福島県の開示資料から
東京電力福島第1原発事故を受け、独立行政法人・放射線医学総合研究所(放医研)が福島県民向けにインターネットを通じて被ばく線量を推計できるシステムを開発したにもかかわらず、福島県側が「不安をあおる」と反対し、導入が見送られていたことが分かった。専門家は「有効な調査を実施しないとかえって住民の不満や不信を招く」と指摘し、県側の対応に強い疑念を示している。

インターネットを通じて被ばく線量を推計するシステムのイメージ図(福島県の開示資料から




 ネットを通じた被ばく線量推計システムは昨年5月13日、福島市の福島県立医大で非公開で行われた、福島県による全県民対象の健康管理調査の検討委員会準備会で提案された。

 毎日新聞が情報公開請求で入手した準備会の議事概要などによると、放医研は昨年4月、文部科学省の指示で福島第1原発周辺の住民らの外部被ばく線量を調べる手法を検討した。10万人以上を対象と想定し、住民の記憶が鮮明なうちに効率的に事故後の行動を把握するにはネットの利用が必要と判断。放医研が「住民線量評価Webサイト」(仮称)を開設し、県民が事故後の行動記録を入力すると、線量の推計値が画面上に表示されるシステムを考案した。

http://mainichi.jp/select/news/20120720k0000m040160000c.html

 

線量ネット調査:「住民配慮を」福島県側、放医研批判

東京電力福島第1原発事故に伴う外部被ばく線量を、住民がインターネットを使って調べることができるシステムが「お蔵入り」していたことが明らかになった。「何を考えているんだ」。非公開の会議で交わされた議論では、福島県側の幹部らが、ネット調査を提案した放射線医学総合研究所(放医研)側に激しい言葉をぶつける場面も。混乱を恐れる「地元感情」に配慮する形で、システムは封印されていった。

 関係者の証言や資料によると、昨年5月13日に福島市の福島県立医大で開かれた健康調査に関する検討委員会準備会には、被ばく医療に携わる広島大や放医研などの研究者のほか、内閣府や文部科学省、厚生労働省の担当者、県保健福祉部幹部や県立医大教授、県医師会幹部ら23人が出席。進行役はこの2カ月後に県立医大副学長に就任する山下俊一・長崎大教授が務めた。

http://mainichi.jp/select/news/20120720k0000m040171000c.html