一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

 

　東日本大震災の津波に耐えて残った岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の保存方法について、戸羽太市長は２０日、樹木を一度伐採し分割した後、中心部をくりぬき、心棒を入れて支え、保存する方式を採用することを明らかにした。工期は８月下旬から来年２月末を見込んでいる。
　樹木を５分割し県外で防腐処理をした後、中心部に心棒を通し、現在の場所にそのまま設置する。最低でも１０～１５年の保存が可能だという。提案した東京の業者と近く契約を交わす。枝葉は保存が難しいため、レプリカを用意して付けるほか、落雷対策で避雷針も設置する。年に１度、メンテナンスも実施する。保存にはメンテナンス費を除き約１億５０００万円を見込む。

費用は現在、国内外に募金を呼び掛けている。同日開かれた市議会臨時会で、一本松の保存基金設置の条例案も可決された。

 http://www.kahoku.co.jp/news/2012/07/20120721t35015.htm