HOME |原発維持・推進しようとする人は心の病気にかかっている(香山リカ)たぶんそうだと思う |

原発維持・推進しようとする人は心の病気にかかっている(香山リカ)たぶんそうだと思う

2012-07-21 08:39:28

kouyamarikatc3_search_naver_jp
ニコニコ生放送タイムシフト
◆司会     さて、続きましてもまたメッセージをいただきます。みなさんまたよくご存知の、精神科医の香山リカさんお願いいたします。(拍手・香山リカ登壇)

◆香山リカ
みなさんこんにちは。精神科医の香山リカです。

去年3月11日、大震災のあと、福島第一原発であの事故が起きたときには私たちはみんな、そのときは気づいたはずです。私たちは持ってはいけない発電所を、原子力発電所を持ってしまった。
これは大変な失敗をした。これはただちに、この原子力発電から私たちは卒業して、二度とこのような事故を起こしてはいけないということに気付いたはずなんです。

ところが、それからわずか一年あまりしか経たないのに、それこそ、舌の根も乾かないうちに、もう再稼働。
あるいは、今、政府がエネルギーや環境ということでみなさまたちにいろんなパブリックコメントを求めていますが、それも「3つのシナリオからひとつを選ぶ」、しかもその選んだものが本当に実現されるかどうかもよくわからないという全くただのパフォーマンスのような意見の募集といったような、とんでもないことをしようとしています。

原発維持や推進をしようとする人たちは、私、精神科医からみると、心の病気に罹っている人たちに思えます。
(そうだそうだ、と会場からひときわ大きな拍手)

しかも、この人たちの病気は残念ながらもう簡単には治りそうにもありませんが、私たちはそれでもその人たちに対して、なんとか声をあげていかなければいけない。そんな、心が病気に罹っているような、そういう状態で原発再稼働などと叫んでいる人たちに、私たちの命や生活や未来が奪われるようなことはあってはならないという風に思います。
(拍手)
その人たちの目を覚ます方法はただ一つ、私たちが声をあげ続けていくことだと思います。
(拍手)
私たち人間がやっていくことの中には、あとから考えればあのときはやりすぎたとか間違っていたっていう風に思うこともありますが、私は、この脱原発運動には一点の間違いもない。これは歴史、後から、50年後、100年後になっても、あれは間違いではなかった。それどころか、あれは本当に正しかったのだということを歴史が今後証明してくれる、そんな活動だというふうに信じています。
(拍手)
みなさん、長くこの活動をしていくと、いろいろ迷うことや不安になることもあると思います。この活動にはいろいろな立場の人が加わっています。
いろいろな考えの人、背景の人、あるいは放射性物質に対しても考えが少しずつ違うような人たちも活動に交じっていると思いますし、正直言って、人間的にはちょっとやだなあと思う人もみなさん一緒に活動しているかもしれません。
(会場・笑い)
しかし、みなさん、ここで仲間割れとかすれ違いとかしているような場合・時間はないんです。
私たちは、原発をやめたいというただその一点のみにおいて、お互い普段だったら喧嘩するような人たちも、あまり一緒にいたくない人たちも、ここは、みんな一つの思いで手をとりあって先に進んでいきましょう。
(拍手)
どうかみなさん、この活動に加わっていること、そして、特に、今日この場にこうやっていること。そういう自分に自信をもって、誇りを持ってですねこれ、ずっと自分の支えにしながら、私はずっと正しいことをやっているんだといつも自分に言い聞かせながらこれからも、一緒に頑張っていきたいと思います。
がんばりましょう!
(拍手)

◆司会
ありがとうございました。
流石、精神面のケアまでしていただきました!

 https://socialnews.rakuten.co.jp/link/101128