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会計検査院:東京電力を検査対象に指定 国有化で(毎日)

2012-08-23 13:24:40

会計検査院は22日、検査官会議を開き、国から1兆円の公的資金を投入された東京電力を検査対象に指定することを決めた。早ければ今秋にも検査を始める。経営合理化や福島第1原発事故の賠償、保有資産などの状況を幅広く検査するとみられる。経営悪化で公的資金を投入された民間企業が検査対象になるのは異例。

 東電は3月、福島第1原発の廃炉や除染などの費用がかさみ債務超過になる恐れがあるとして、政府の「原子力損害賠償支援機構」に公的資金投入を申請。7月に同機構は1兆円を投入し50.11%の議決権を取得、東電は実質的に国有化された。また原発事故の賠償費用として、同機構を通じて約2兆5000億円の財政支援を受けることも決まっている。

 会計検査院法によると、国から出資を受けた団体(同機構)が出資した企業(東電)は、財務内容などを検査できる。検査院は、巨額の公的資金が適切に使われるかを確認するため、検査が必要と判断したとみられる。

 http://mainichi.jp/select/news/20120823k0000m010100000c.html