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ユニチカ、今度は セシウム吸着繊維を開発 産業用で製品化めざす(各紙)

2012-09-11 21:12:09

ユニチカトレーディングのセシウム吸着繊維材「シーエスキャッチャー」=11日、大阪市中央区(松村信仁撮影)
ユニチカトレーディングのセシウム吸着繊維材「シーエスキャッチャー」=11日、大阪市中央区(松村信仁撮影)


各紙の報道によると、 ユニチカは11日、グループのユニチカトレーディングが産業技術総合研究所と共同で水中のセシウムを吸着する繊維材「シーエスキャッチャー(CsCATHER)」を開発したと発表した。来年中の製品化を目指す。

 新開発したのは、セシウムの吸着効果を持つ顔料「プルシアンブルー」で染色した繊維。産総研が同顔料の粒子を小型化したことで、吸着性能を従来品の約100倍に高めた。ユニチカは繊維の加工方法や接着剤を改良し、顔料の保持力を向上させ、顔料が繊維から脱落して起こる2次汚染を抑えることに成功した。処理施設を建設するプラントメーカーなどと共同試験を継続し、製品化する予定。

 綿や糸、織物や不織布など、さまざまな繊維材料への応用が可能で、セシウムを含んだ焼却灰の処理施設や農産物のセシウム汚染を防ぐための農業用水のフィルターなどへの活用が期待されている。

 

ユニチカは、「破れない放射線遮蔽シート」も開発している。http://financegreenwatch.org/jp/?s=%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%83%81%E3%82%AB