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「亡くなった人いる」と東電提訴 福島県庁で記者会見(福島民報)

2012-09-19 08:05:10

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東京電力福島第1原発事故で避難した五十崎喜一さん=福島県浪江町、当時(67)=の自殺は原発事故が原因として、東電を18日に訴えた妻栄子さん(63)らが同日、福島県庁で記者会見。栄子さんは「放射能で亡くなった人は1人もいない」などとしたこれまでの推進派の発言を挙げ「事故で亡くなった人がいないわけがない」と訴えた。

 栄子さんは「現に(夫は)亡くなっている。悔しさは忘れられない。震災だけで原発事故がなければ元の生活に戻ることもできた」と話した。

 避難後に自殺した渡辺はま子さん=福島県川俣町、当時(58)=の夫幹夫さん(62)は取材に対し「『金目当てか』『妻の死を利用して』と中傷されたが、ただの自殺にしたくない。他の遺族も名乗り出て一緒に闘ってほしい」と話した。

 東電は、渡辺さんの裁判について「コメントは控えるが、訴訟で事情をうかがった上で真摯に対応する」、五十崎さんの提訴には「承知していないためコメントは控える」としている。

http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2012/09/post-6730.html