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中国電力 上関原発建設に向けて、準備 (日テレNEWS)公有水面埋め立て免許の延長申請。政府の「脱原発」政策の放棄をにらむ

2012-10-05 20:38:04

上関原子力発電所予定地の田ノ浦と対岸の祝島
上関原子力発電所予定地の田ノ浦と対岸の祝島


6日で期限切れを迎える上関原発建設計画の海の埋め立て免許について中国電力は5日、県に対して3年間の延長を申請した。中国電力は5日午後3時前、県の柳井土木建築事務所に海の埋め立て免許、公有水面埋め立て免許の延長申請を提出した。

工事の竣工期間を、現在の3年間から、さらに3年延長し6年とするよう変更している。上関原発建設計画では、およそ33万平方メートルを敷地を造成することにしていて、このうちの14万平方メートルは海を埋め立てることにしている。このため中国電力は2008年に県から海の埋め立て免許を受け、この時、「1年以内の着手、着手から3年以内の竣工」とする条件がつけられていた。

中国電力は免許交付からおよそ1年後の2009年10月7日、工事に着手。免許の期限は6日までとなっているが、反対派の激しい抵抗や福島第一原発事故をうけ工事はストップし埋め立て工事の進捗率は0パーセントのままだ。野田政権は、「原発の新増設は行わない」との原則を示している。中国電力では、「具体的な政府の検討結果を待つ必要がある」とし、延長申請も当面の現状維持を目的としているとしている。

また中国電力では福島第一原発の事故を受け、発電所の主要建物用地の地盤高を海抜10メートルから5メートル上げるよう設計変更も申請している。これについては、「津波の想定は4.6メートルと震災前と変わらないが地元の要望などから福島第一原発を襲った津波にも耐えられるようにするため」としている。中国電力が5日、延長申請を行ったことで埋め立て免許は失効せず、これから県が審査を行うことになる。

http://news24.jp/nnn/news8702741.html