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福島第一原発・共用プールの燃料を4~5月に移管へ、4号機の使用済燃料棒の「保管受け皿」に(各紙)

2013-02-06 09:53:49

6377体の核燃料集合体が保管されている福島第1原発の共用プール。4~5月には燃料の移動が始まる=5日、大熊町
6377体の核燃料集合体が保管されている福島第1原発の共用プール。4~5月には燃料の移動が始まる=5日、大熊町
6377体の核燃料集合体が保管されている福島第1原発の共用プール。4~5月には燃料の移動が始まる=5日、大熊町


各紙の報道によると、東京電力は、福島第1原発で各号機内とは別に核燃料を集中保管してきた共用プールについて、核燃料集合体の移動を4~5月に始めることを明らかにした。同プールの容量を空けて、懸念されている4号機の使用済核燃料を移す予定。保管燃料の玉突き移管で、4号機の危険な状態を回避する計画だが、4号機の燃料取り出しは11月以降となることから、時間的な遅れが懸念されている。

共用プール内の核燃料の移動については、原子力規制委員会による保安規定の認可が条件となる。この方針に基づいて、東電は2月5日、共用プールを報道陣に公開した。国内外から安全性の懸念が指摘されている4号機の使用済み核燃料プールは、1500本以上の燃料棒が保管されているが4号機自体の建屋が崩壊状態であることから、追加の地震等が起きると、プール全体が崩壊するのではとの危惧が出ている。

このため東電では4号機プールからの試験的取り出しを行っており、11月から本格的に燃料取り出しに踏み切る予定。共用プールはそうして取り出した4号機の燃料を保管する場となる。この燃料棒の移管作業が安全に行われるかどうかを検討するために、関係市町村や専門家でつくる県廃炉安全監視協議会は同日、同原発を初めて現地調査した。