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避難先で福島・双葉町長が退任式 「頑張ってきた」と井戸川氏

2013-02-07 14:38:24

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ffutabachoPN2013020701001177_-_-_CI0003福島県双葉町の井戸川克隆町長(66)の退任式が7日、役場機能を移している埼玉県加須市の旧県立騎西高校で開かれた。井戸川町長は「前に進まなければならない思いで、一人矢面に立って頑張ってきた」と、東京電力福島第1原発事故への対応を振り返った。正式な退任は12日午前0時。

井戸川町長は汚染除去した土壌の中間貯蔵施設建設問題等で、断固とした姿勢を貫いたことから、町議会から不信任決議され、辞職を表明していた。町長は「今回の事故は人類の事故で、日本だけでなく世界の事故だ。苦しい財政再建を乗り切って、町が良い方向に向いたときに発生し、原発は残念ながら壊れてしまった」と、涙ぐみながら述べた。

 孤軍奮闘の末、多数派の議会に押し切られて退任する形だが、放射能汚染が除去されたわけではなく、今後、数十年以上の期間で同町や周辺地域の苦しみが続くことになる。