一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

　各紙の報道によると、環境保護団体グリーンピース・フランスは２月２８日までに、フランスの原子力大手アレバがプルトニウム・ウラン混合酸化物（ＭＯＸ）燃料を４月上旬に日本へ輸送する準備を進めている、と発表した。安倍首相が施政方針演説で「安全確認した原発は再稼働する」と宣言したことを受け、ＭＯＸ燃料の東京電力福島第１原発事故後初の日本へのＭＯＸ燃料輸送となるとしている。

　関西電力はＭＯＸ燃料を使って運転していた高浜原発３号機（福井県高浜町）を今年７月から再稼働することを想定している。このため、グリーンピースは輸送されるＭＯＸ燃料は高浜３号機向けの可能性が高いと指摘した。高浜原発３号機は、加圧水型軽水炉で、 定格電気出力８７万キロワット、定格熱出力２６６万キロワット。

　関西電力は２０１１年春に高浜３号機用のＭＯＸ燃料をフランスから輸送する予定だったが、延期していた。関西電力は昨年末、高浜原発３、４号機を２０１３年度中に再稼働することを盛り込んだ事業計画を、取引金融機関に示している。