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福島の山林の生き物、セシウム蓄積 カエル6700ベクレルーー海を汚し、山を汚し、命を汚し続ける東電原発
2013-03-03 12:01:48
東京電力福島第1原発から西に約40キロ離れた福島県二本松市の山林でーー。
まだ冬眠中だったカエルから1キログラム当たり最高6700ベクレル超のセシウム137が検出された。東京農工大と北海道大の研究チームが確認した。
山ではカエルは食物連鎖の上位に属する。東電福島第一原発事故から2年を経て、森の生き物たちへの放射能遷移は確実に広がっている。
海では原発の目と鼻の先に広がる福島沖のアイナメから、過去最大値となる1キログラム当たり51万ベクレルのセシウムが検出された。
「食物連鎖」により、セシウムは生き物の体内で確実に濃縮・凝縮していく。
八百万のこの国の精霊たちは、うぬぼれた人間たちの失敗によって、汚され、穢され、異形へと貶められていく。
じっとこちらを見つめ続ける彼らの目には、そうした人間たちの姿はどのように映っているのだろうか。
事故から2年がたっただけにもかかわらず、「原発再開」へと公然と切り替えを図る政府。
県民の健康より土建のばらまき予算を平然と優先する自治体。
汚染源にもかかわらず、国民の税金で食いつなぎ、賠償を値切り倒す、不遜を絵に描いたような東電。
森の生き物たちは、海の生き物たちは、じっと見ている。
命を軽んじ、命を汚し続ける人間どもを、じっと見ている。