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日立、東芝、三菱重工の原発メーカー三社と、Greenpeaceの「メーカー責任」をめぐる往復質疑 (Greenpeace)

2013-03-04 12:27:38

GPFukushima_os
GPFukushima_os原発の最重要部である原子炉をつくる日本企業さん3社に対して、原発事故が起きた時の「メーカー責任」をどのように考えるかお尋ねしています。日本の原子炉メーカーは、日立、東芝、三菱重工の3社です。(そのうち、福島第一原発の原子炉をつくったのは日立、東芝、そしてアメリカに本社があるGE(ゼネラル・エレクトリック)でした。なお、GEと日立は原発事業を経営統合しています)

まず、1月22日にグリーンピースからお手紙と質問状を送り、そのお返事を2月8日にいただきました。

これまでの経過はこちらで公開しています↓
ブログ「原子炉メーカーさんに聞いてみました:原発事故の責任は?」

つぎに、3社それぞれからのお返事を受けて、グリーンピースの考えと3つの要請を2月17日に3社にお送りしました。

■グリーンピースが3社に送付した手紙(2013年2月17日付)
(社名をクリックすると、実際に送付した手紙が見られます)

 ■日立製作所宛

 ■東芝宛

 ■三菱重工業宛
—-<原子炉メーカーへの3つの要請>—-

1) 原子炉メーカーとして、

  •  福島第一原発事故の貴社の責任 (注:日立と東芝のみ)

  •  今後、貴社製造の原子炉で事故が発生した場合の貴社の責任

  •  今後も原発ビジネスを推進する理由


について、御社ウェブサイトのしかるべき場所などに、日本語および英語にて、2013年3月5日午後5時までに公式見解を発表してください

2) 原子炉の製造物責任を引き受けないのであれば、原発事業は福島第一原発事故の収束および既存原発のできる限り安全な廃炉・廃棄物処理作業のみとし、その他原発事業からは撤退してください

3) 省エネと自然エネルギー利用を加速する事業を拡大してください
————————————–

福島原発事故から2年となる今でも、原発事故によって16万人以上が故郷に帰ることができません。

現状では、法律(原子力損害賠償法)によって特別に原子炉のメーカー責任を問われない3社ですが、つくった原子炉が大惨事を起こした企業として、社会的な責任をどのように考えていらっしゃるのでしょうか。

この要請へのお返事は、3月5日午後5時までにいただくことになっています。
お返事は、このウェブサイトで公開する予定です。
事故をくりかえさないために、原発にもメーカー責任を。
いっしょに、原発のない明日をつくりましょう!

 

http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/44155/