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電力10社:プルトニウム26.5トン保有(毎日) 利用のメド全くたたず。

2013-03-26 13:28:58

再処理工程で回収・精製されたプルトニウム
再処理工程で回収・精製されたプルトニウム
再処理工程で回収・精製されたプルトニウム


電気事業連合会は26日に開かれた原子力委員会の定例会で、電力10社が保有する核分裂性プルトニウム(海外保有分を含む)は昨年末時点で約26.5トンに上ることを報告した。一方、プルトニウム利用計画については、現時点では作成のめどが立っていないとした。福島原発事故の影響で原発の再稼働の見通しが立たないうえ、原発の燃料としてプルトニウムを使用するプルサーマル計画の実施も困難な情勢のためだ。

 電事連によると、電力会社ごとの保有量の内訳は、関西電力8.7トン▽東京電力8トン▽日本原電3.3トン▽中部電力2.6トン−−の順に多かった。核分裂性プルトニウムは核兵器などに転用される恐れがあり、利用目的のない余剰が発生すれば国際社会の懸念を招くため、電事連は将来的に16〜18基の原発でプルサーマルを導入する方針だ。

 原子力委は03年に定めた「基本的な考え方について」で、プルトニウム利用の透明性確保を図るため「利用計画を毎年度、プルトニウムを分離する前に公表する」と義務付けているが、電事連は10年秋に公表して以降、作成できない状態が続いている。

http://mainichi.jp/select/news/20130326k0000e020167000c.html