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東電福島 別の地下貯水池でも汚染水が漏えいの可能性(各紙)

2013-04-07 20:41:36

汚染水が漏れた貯水槽。水を入れる前に3枚の防水シートを張っている(東京電力提供)
汚染水が漏れた貯水槽。水を入れる前に3枚の防水シートを張っている(東京電力提供)
汚染水が漏れた貯水槽。水を入れる前に3枚の防水シートを張っている(東京電力提供)


各紙の報道によると、東京電力福島第1原発構内の地下貯水槽から放射性物質に汚染された水が漏れた問題で、東京電力は7日、隣接する別の地下貯水槽でも汚染水が漏えいした可能性が高い、と発表した。「流出したとしても、ごくわずか」としているが、漏出した貯水池以外の他の6か所の地下貯水槽にも同様の問題がある可能性がある。東電のリスク管理能力の手抜きぶりが改めて明らかになった。

東電は5日に大量の漏えいが見つかった地下貯水槽から、汚染水を別の貯水槽に移送する作業を進めている。今回、新たに漏えいが疑われる貯水槽は移送先にはなっていないが、構内に7カ所ある地下貯水槽はいずれも同じ構造のため、同様の漏出の可能性が疑われている。

新たに漏えいが疑われる貯水槽は、最初に流出が確認された貯水槽の東側に隣接している。いずれも地盤を掘り下げて、底に防水シートを三重に敷いた構造となっている。防水シートの耐久性、シート間のつなぎ工事の適正さ等、管理・監視体制の妥当性が問われる。