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浜岡再稼働:15年春以降…中部電見込み 新基準適用で(毎日)

2013-04-11 12:35:22

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hamaokaimg30462c1ezikazj原子力規制委員会が了承した原子力発電所の新規制基準案で、沸騰水型軽水炉に義務づけられる「フィルター付きベント(排気)装置」について、中部電力が浜岡原発(静岡県御前崎市)への設置を経済産業相と規制委に既に申請していたことが、10日分かった。15年3月の設置完了を見込む。中部電は来年の浜岡原発再稼働を目指していたが、再稼働は2年後以降になることが確実になった。

浜岡原発3、4号機に装置を設置する工事計画を申請した。「設計から設置までに2年程度かかる」(中部電幹部)といい、認可を前提に今年6月着工、15年3月完工を見込む。5号機についても近く申請する方針だ。

東京電力福島第1原発事故を受けた政府の要請で、浜岡原発は11年5月に停止。再稼働に向け現在、海抜22メートルの防波壁建設など津波対策工事を実施中だ。この工事は今年末に完了予定で、中部電は当初、地元自治体の同意を得たうえで、年明け以降の早い時期の再稼働を目指していた。

規制委は10日、福島第1や浜岡原発と同じ沸騰水型軽水炉について、過酷事故対策としてフィルター付きベント装置設置を義務付ける方針を決定した。中部電は同日、規制委の方針を受け「要求事項にできる限りすみやかに適合することを目指し、具体的な対応を検討する」とコメントした。【和田憲二】

http://mainichi.jp/select/news/20130411k0000m040124000c.html