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手抜き除染を指摘した除染作業員を 下請け業者が不当解雇 福島市発注の住宅除染 福島労基署労基法違反容疑で調査(各紙)

2013-05-27 12:55:51

除染作業(この事案と直接関係はありません)
除染作業(この事案と直接関係はありません)
除染作業(この事案と直接関係はありません)


各紙の報道によると、東京電力福島第一原発事故に伴う福島市発注の同市松川地区の住宅除染で、元請け業者に対し、「除染が適正に行われていない」と指摘した作業員3人が、雇用主である2次下請けの業者に解雇されていたことが分かった。

作業員は26日までに、「告発者の排除を狙った不当解雇だ」として、福島労基署に労働基準法に基づく是正指導をするよう申告した。3人は解雇予告や労働条件の提示などを雇用主から受けていないと主張している。

 

労基署によると、元請けは市内の2社による共同企業体(JV)。対象事業は市内松川地区の除染工事で、2次下請け業者は今月23日、予告せずに男性作業員3人を解雇した。作業員の相談を受けた労基署が24日に事情を聴くと解雇を認めたため是正勧告し、2次下請け業者は同日、平均賃金として1人当たり約33万円を支払った。

労働基準法は、解雇は30日以上前に予告するか、即時解雇では平均賃金の30日分以上の支払いを定めている。

 労基署によると、3人は今月20日から雇用され、21、22日の作業で2次下請けの責任者から土と草木を同じ袋に入れるよう指示されたという。しかし、福島市は廃棄物を減らすため、焼却に回す草木と土とを分けるよう、除染の仕様書で求めていることから、3人はこの点を元請けJVに報告した。

すると、翌日に下請け業者から解雇されたという。これに対し、2次下請け業者は解雇理由を「元請けへの報告が原因ではなく、勤務態度に問題があった」と説明しているという。

 

同案件の元請け事業者名は公表されていない。

 

http://www.minpo.jp/news/detail/201305278652